本應寺(嬉野市)での「花まつり」の公演には、たくさんの方々に心から楽しんでいただきました。
本應寺のご住職やスタッフの皆さまには、心温まるおもてなしをしていただくとともに、お釈迦様の誕生の祝いに公演をさせていただき感謝申し上げます。
公演後には、お抹茶のご接待もいただき心安らぐ贅沢な一時を過ごすことができました。
いつも公演では、鳴子太夫が太夫なりの話をしています。話の内容は前もって資料を読んだり、昔を振り返ったりなど準備をすることなくその時の雰囲気で話をしています。
この公演では、浄瑠璃はどんな時代にあっても、その時の人々が苦労を重ね伝承してきたからこそ、今に至っても色褪せることなく浄瑠璃が起こって来てるのかもと、自分でも
思いがけない言葉が出たことのこと。
この話に、ご高齢の坊守さま始め、ご来場の皆さまに「話しにも感動しました」「とても良かったです」と、仰っていただき、恐縮するとともに嬉しく思ったとのことでした。
また、出演したスタッフも「人形浄瑠璃に涙され、鳴子太夫の話にドッと笑ったり、お客様さまの喜びの様子に私も喜びました」とのこと。
この公演は、お釈迦様の誕生の祝いなのに、お釈迦様からご褒美のような時間をいただき有難い公演でした。
ところで、この公演では、最も若い堀内さんが舞台に上がることから、全身から迸る緊張と喜びが溢れ出て、その感情が私たちに伝わってきました。
年高のメンバーにとっては、若さの素晴らしさと感じるとともに、大きな力を頂きました。
この力を活かすためにも、初心忘れることなく、おごらず謙虚に芸道に精進していくことを改めて心に念じた公演でした。
この気持ちを次回のニューヨーク日系人会館公演(6月25日)に向けて頑張ってまいります。
※ 画像をクリックすると公演の様子を動画でご覧いただけます。